音小の教育

担任が行う教科

国語

国語では、読むこと、書くこと、話すことを中心にして「言葉の力」をつけることを目標にし、全教科の基礎となる国語力を育てています。特に、学校文集『おたまじゃくし』の発行や、各学級で行われている日記指導などで、創立当初から書く力を重視してきました。
また、スピーチ学習や話し合い活動、音読練習にも力を入れ「言葉の力」を磨きます。さらに、司書教諭による図書の時間や、日々の本の読み聞かせ、読書などで読む力や語彙を広げることも心掛けています。
「言葉の力」はそのまま、本校が大事にしている「表現力」を支えます。自分が感じたこと、考えたこと、思ったこと、を表現するために、また、自分の気持ちを表現したり、考えをまとめたりすることにも「言葉の力」が必要となります。
国語の授業の中で、たくさんの「言葉の力」をつけた子どもたちはより豊かな「表現者」となり、学びや生活を深めています。

算数

【言葉で考える算数、算数を通して言葉をはぐくむ】 子どもたちは、あどけない言葉のやりとりの中に、算数を言葉で考えていることがとてもよく伝わってきます。言葉を発するときに、自分のイメージが当然相手にも届いていると思っている面がたくさんあります。算数の文章問題を作った子どもは、頭に浮かんでいるイメージ通りに言葉を作ったつもりでも、それを読んだ相手の子どもには違って伝わる事がよくあります。相手の様子を見て後から必要な言葉を加えることで、テーマに沿った文章問題になっていきます。
音小の算数では、言葉が算数の考えを育み、また、算数を考え進めていくためによりよい語彙を選びながら言葉を育てていく場面がたくさんあります。
言葉だけではさまざまな意味が想像できてしまう場面でも、算数と言葉の組み合わせによって、求められているその奥の意味をしっかり捉えることができます。算数では、相互のやりとりから問題を少しずつ解決していく子どもたちの姿をたくさん見ることができます。

社会

今、自分が学んでいることがどのように社会とつながっているのかを考えることができる人に育ってほしいと願っています。
ただ、事象や出来事をなぞるだけではなく、そこに生きている人の思いや願いに迫っていくことができる場を子どもと共につくっていきます。物事に対して自分の考えをもつこと、その考えを仲間と共有しながら深めていく時間を大切にしています。
様々な考えやものの見方に触れることで、社会を捉える目を養います。社会の出来事を自分事として捉え、これからの社会を生き抜いていく力を育てていきます。
また、各学年ともできるだけ多くの社会科見学を取り入れながら、自分の目で見て、肌で感じることを大切にしており、教科書から発展した幅広い“生きた社会科”を実践しています。

生活

生活科は、1・2年生次にのみ行う教科です。四季を通じた自然体験、遊びなど、直接体験を豊富にしていく中で、子どもたちが自ら気づき、問題解決していく力を養っていくことを目標にしています。それにより、3年生以降の理科、社会のみならず、様々な教科へとつながる基礎を育みます。
特に、子どもたちは、遊びを通して多くのことを学びます。遊び自体の体験、経験による成果はもちろんのこと、遊びを通してコミュニケーション能力を磨いたり、遊びの中でルールや約束を理解し、みんなが気持ちよく遊べるための工夫をしたりと、生きていくための知恵が遊びの中には隠されています。
このように直接体験を通して、五感を磨き、物事をより多角的に捉えていくようになります。子ども時代に培った感覚は、大きな財産となって、これからの学びの助けとなるでしょう。

家庭科

衣・食・住の三つの柱を基に、身近な家庭生活を振り返りながら学び、家庭科の授業で学んだ事を家庭に戻って実践する、を大切にしています。
5年生のクッションづくり、6年生のエプロン制作では、布選びから学習が始まります。用途やデザイン、自分の好みに合った布を選んでくること、裁断、しつけ縫い、手縫いやミシン縫い、アイロンかけという過程を経て、世界で一つだけの自分のクッションやエプロンが完成します。
6年生は、そのエプロンを身につけて、食の学習で調理実習を行います。学校で学んだ調理の仕方を、家庭でも家族のために作ってみて、家族に喜んでもらうことは、真の家庭科学習といえるでしょう。

総合

総合的学習としての時間枠を特には設定せず、各教科、行事、学級活動などの中で下記の4つの目標を掲げて実践しています。
●自然や文化に親しみながら感性を磨き、心身ともにバランス良く育てる。
●人との関わりの中から自主性・社会性を身に付けさせる。
●問題意識を持って課題を追求し、さらに展開させていく力を育てる。
●豊かな表現力と創造性を育てる。