グラフィックデザイナーとして世界最大手メーカーのブランディングデザインを手掛ける。

現在のお仕事について
今、ブランディングのようなことをしています。会社がなりたいイメージを理解してよりよくするには、どうすればいいのかということを考える仕事をしています。コンサルティングをビジュアル分野でやるようなイメージですね。グラフィック的なポスターもつくりますし、音楽と美術を同時に考えるような仕事です。CDのジャケットもつくっています。私にとって音楽に関するプロジェクトは楽しいですし、ワクワクします。
音小での思い出
私、音小大好きなんです。大きくなって、留学している時もずっとヴァイオリンを弾いていました。今までもヴァイオリンを弾いててよかったなと思うことがいっぱいありました。だから音小にはすごく感謝しているんです。
大学は美大に行ったんですけど、美術にいこうと思ったきっかけは、音小の1年生の時の担任の先生のおかげなんです。その先生が私の絵をほめてくださって、そうしたらクラスのみんなも絵が得意だから亜弥ちゃんに頼もうってなって。絵を描くと喜んでもらえる機会がいっぱいあったんです。それが本当に楽しくて、絵を描くのがより好きになりました。
こうして今、美術に関してのお仕事ができるのはクラスメイトのおかげでもあるんです。
音小で学んだことが生かされていること
音小は、一つ軸があってそれに対して何かを繋げていくことをつくれる場所じゃないかなと思うんです。私だったら一つの軸はヴァイオリンでした。
ピアノとか毎日絶対やらなければならないこと以外に日々見たり聞いたりしたことを自分の専攻分野に生かしていこうと考えながら6年間過ごすのが音小だったんです。違うことをやっていても軸があるからいろいろなことの吸収が速かったと思います。
これから音小を目指すご家庭へ
なりたい職業の中に音楽が入っていないから「音小はなし」ではなくて、多感な小学校時代にどう過ごすかはこの先大きく影響すると思います。違うことを考える時も体験を通して日々努力する音小の6年間というのは、今も非常に役に立っています。考え方の基礎になっています。
私は、以前、「音楽家は音楽のことだけやっていてはだめだ」と恩師に言われたことがありました。また「美術館に行ったりきれいな花を見たり、日頃から社会のことを見たりしていかないとより豊かな音楽はつくれないよ」とも言われました。そういうことを意識して生きていくとわりと自分のジャンルに関係ないことでも取り入れていこうとなります。そういうことを最初に教えてくれたのは音小です。何かやっていくときに違うものを見ていくという原点をつくってくれるような学校であり、いい感覚をつくってくれるような学校ですのでぜひ受験校の一つとしてご検討ください。