Q&A|受験をお考えの方へ|国立音楽大学附属小学校

受験をお考えの方へ

Q&A

1.教育内容・
カリキュラムについて

Q 音楽中心の学校なのですか?

A いいえ。音楽の専門家を養成する目的の学校ではありません。国語や算数、特別活動など、すべての教科等を学ぶ総合的な小学校です。音楽関係の授業は他校より多くなっていますが、他教科等の授業時数が減っているわけではありません。本校における音楽教育は、専門技術の習得ではなく、人生を自分らしく豊かにするための人間力を育む営みとして、すべての学習の基盤に位置づけられています。 例えば、音楽を聴いて身体で表現する「リトミック」では、耳や身体を鍛えるだけでなく、想像力・創造力、そして表現力が育まれていきます。将来にわたって自分の事を他者へ伝える手段の一つが身に付いていきます。コーラスや器楽などのアンサンブルでは、他者の音に深く耳を傾け、自らの音を調和させながら一つの音楽をつくり上げていきます。これは、今、社会で最も求められている「協調的創造性」の育成につながります。
本校は「音楽ばかりを学ぶ学校」ではなく、「音楽を通じて、すべての学びに通じる『しなやかな知性』を育む学校」とご理解ください。6年間で培われる豊かな感性と他者と響き合う心は、全教科等の深い理解へと繋がり、子どもたちの中に確固たる「心と知の土台」を築き上げていきます。

Q 何か楽器を習っていなくてはいけませんか?

A 入学試験に音楽の試験はございません。したがって、入学前に、音楽教室などで楽器を習っている必要はありません。前述のとおり、本校にとっての音楽教育は人間力を育む営みです。その上で、入学後にさまざまな楽器に興味を持って、習い始めるお子さまもいらっしゃいますし、楽器を習うことなく、学校での音楽の学びのもとで、豊かな感性を育みつつ卒業されるお子さまもいます。

Q 公立小学校と比べて学習進度は早いのでしょうか。

A 本校では、年齢不相応の学習負荷をかけるような単なる「先取り」や「詰め込み」教育は行いません。一人ひとりの発達段階という本来異なる児童のペースにできるだけ寄り添い、五感を使い本物に触れる実体験を一般的な学習活動とつなげていきます。それにより、学ぶことの本当の喜びと「わかった!」という内発的な感動を知る「スローラーニング」を掲げています。
そのため、公立小学校と比べて特段学習進度が早いということはございません。結果として、目先のテストの点数ではない、生涯にわたって自ら学び続ける力の土台が無理なく育まれていきます。

Q 家庭での宿題はどの程度の量が出ますか。

A 学年や学級の状況に応じて、各学年・各担任が適度な分量を提示します。本校は、担任が教科等の垣根を越えて生活と学びを一貫して見守る「学級担任制」を採っています。教員が、一人ひとりの子どもの個性と理解度に深く耳を傾ける「伴走型教育」を徹底し、過度な負担を強いることがないように努めています。

Q 授業内容についていけない場合や、理解が不足している児童への補習・フォロー体制はありますか。

A 1クラス25名前後の少人数教育と学級担任制を生かし、教員が一人ひとりの子どものテンポや戸惑いに寄り添う伴走者としてサポートします。授業内での指導はもちろん、放課後や休み時間を利用したフォローも積極的に行いますが、ご家庭でのご協力が不可欠な面も多々あります。お子さまの学習は、学校で完結するものではなく、家庭との協力の上で深まることをご理解ください。

Q 1人1台のタブレット端末はどのように授業で活用されていますか。また、家庭での利用ルールや制限はありますか。

A プレゼンテーション資料の作成や調べ学習、情報の共有など様々な場面で使用していますが、あくまで本校が最重要視する「五感を使った実体験」を補完する道具のひとつとして位置づけています。基本は学校での利用にとどめ、学習状況に応じて家庭への持ち帰りを許可しています。

Q 情報リテラシーについてはどのように取り組んでいますか。

A 技術的な操作方法以上に、デジタル・シティズンシップ(ネットの安全な使い方)教育を大切にしています。デジタル空間での安全なコミュニケーションは、本校の教育全体を通じて育まれる高い倫理観と自己肯定感から生まれるものと考えています。

2.学校生活・
安全対策について

Q どこから通っている児童が多いですか。

A 児童の約9割が、通学時間1時間圏内です。国立市及び近隣の国分寺市、立川市、杉並区の居住者が多く、JR中央線国立駅を利用している児童がほとんどですが、JR南武線矢川駅やバスを利用している児童もいます。

参考:2024年度の通学沿線・時間、2018年度の通学手段調査結果
使用路線 割合(%)
JR中央線 66.9
JR青梅線 9.0
JR武蔵野線 4.1
多摩モノレール 5.5
西武国分寺線 3.4
西武多摩湖線 2.1
JR中央線+バス 3.4
京王高尾線 2.1
JR横浜線 1.4
西武西武園線 0.7
京王線 0.7
東急田園都市線 0.7

※乗換後中央線は含まず

※電車通学を100%としたときの割合

※自宅最寄り駅の路線のみをカウント

通学時間 割合(%)
30分以内 42.1
30~60分 48.9
60~90分 8.6
90分以上 0.4
通学手段 割合(%)
電車 53.7
バス 18.5
徒歩 27.8

※バスと電車の場合は電車に含む

Q 学年の男女の比率を教えてください。

A 各学年の男女比は、およそ1:2です。男女別の定員を設けていないため、学年によって比率は異なりますが、どの学年も性別に関わらず良好な関係を築いています。

Q 昼食は「給食」ですか、それとも「お弁当」でしょうか。アレルギー対応についても教えてください。

A お昼はお弁当をご家庭より持参いただきます。お弁当は、お子さまの成長を支えるだけでなく、愛情を伝える手段のひとつでもあります。また、季節を感じたり、海の物・山の物を知ったりする機会でもあります。個に合わせたアレルギー対応ができるところもよい点です。
ご家庭の状況などにあわせてFCN株式会社のサービスを利用し、事前(前日の17時まで)にインターネット上からお弁当を注文していただくことも可能です。

Q 放課後の預かり(アフタースクール)は、最長で何時まで利用可能ですか。

A 学内にはアフタースクールはございませんが、JR中央線国立駅徒歩1分にある「学童クラブ aula(アウラ)」を優先的にご利用いただけます。最大19時30分まで利用可能です。なお、児童は最終下校時刻(3年以上は15時45分)まで校庭で遊ぶこともできます。

Q アフタースクールでは、どのような講座(習い事)が開講されていますか。

A 課外レッスンとして、校舎3階に「くにおんアカデミージュニアミュージック・アトリエ小学校教室」がございます。専門講師によるピアノ、ヴァイオリン、フルート、クラリネット、打楽器、ソルフェージュ等のレッスンを週に1~2回受講可能です。合唱団もあり、週2回、朝の時間に練習を行っています。

Q 携帯電話やスマートフォンの持ち込みは許可されていますか。

A 基本的に禁止としていますが、遠距離通学などの事情により、GPS機能や緊急連絡用として必要な場合は、ルール遵守を条件とした許可制としています。

Q 児童の安全や、登下校状況を把握するシステムは導入されていますか。

A ICタグによる登下校通知システムを導入しており、児童の校門通過時に保護者へメールでお知らせします。児童登校後、正門は電子施錠され、警備員も常駐しています。

Q 地震や災害時の備蓄状況、および児童の安否確認・引き渡しフローを教えてください。

A 全児童・職員分の食料、飲料水、毛布等を5日分備蓄しています。災害時は一斉連絡システムを活用して迅速に安否を報告し、状況に応じた確実な直接引き渡しを徹底するマニュアルを運用しています。PTAによる児童の安全を確保する体制も整っています。

Q 制服はありますか。

A 自由・自主・自律という本学の理念のもと、ご家庭でもTPOに合わせて私服で登校していただきます。一方、児童把握や学習活動を円滑にすすめるため、制帽・ランドセル及び一部の学用品については学校指定品のものもございます。

3.保護者の関わり

Q 保護者が平日に来校する頻度は、年間でどの程度ですか。

A 学級懇談会や授業参観などは、学期に1回程度、加えて1・2学期末に面談がございます。PTAの役員活動は卒業までに1度お手伝いいただく程度のご負担とし、共働きのご家庭でも無理なく参加できる体制へと移行しています。

Q 学校からの連絡や欠席届、配付物の確認はデジタルで行えますか。

A はい。遅刻・欠席連絡や学級・学年通信などは、オンラインシステムを活用し、迅速かつ確実に情報共有を行っています。

4.費用・寄付金について

Q 寄付金は「任意」とのことですが、実際の納入率や、納入しないことによる不利益はありますか。

A 完全な「任意」であり、納入の有無がお子様の学校生活や成績、進路等に影響することは一切ございません。お預かりした寄付金は、教育環境の充実に活用させていただきます。具体的には、教員の研修や施設設備の維持拡充に充てられます。学校の教育力や学習環境の充実は、確実にお子様自身の成長へと還元されます。本校の教育方針にご賛同いただき、子どもたちの豊かな未来への投資として、無理のない範囲でのご協力を検討いただけますと幸いです。

Q 寄付金は税制上の優遇措置の対象になりますか。

A 本校への寄付金は、特定公益増進法人への寄付として所得税の控除対象となります。手続きに必要な書類は学校より発行いたします。

5.入試・進路・特別な配慮

Q 入試の面接(保護者)では、どのようなことが重視され、何を聞かれますか。

A 保護者面接では、形式的な志願理由よりも、「本校が求める保護者像の理解」と「お子さまの理解度」を、具体的なエピソードを交えてお話しいただけるかを重視しています。
特に、「本校の教育理念への理解」、「保護者同士の良好な関係構築」、「お子さまの課題と対応」など伺っております。また、入学後の安全管理に関わる健康上の特記事項についても確認させていただきます。
一般的な常識や社会性のある立ち居振る舞いをされる方であれば、特別に減点されるようなポイントは設けておりませんので、どうぞリラックスしてご家庭・お子さまのご様子をお伝えください。

Q 附属中学校への内部進学の基準や、推薦制度の条件を教えてください。

A 日々の授業に意欲的に取り組んでいれば、スムーズに国立音楽大学附属中学校へ進学できます。毎年、約半数が内部進学を選択します。

Q 附属校以外の中学校を受験する場合、学校からの進路指導やサポートは受けられますか。

A 本学の理念が「自由・自主・自律」ということもあり、他の国立・公立中高一貫校・私立等へ、毎年約半数が進学します。担任が面談を通じて個々の志向を把握し、必要な調査書の作成や進路相談に応じるなど、伴走者としてお子様の多様な才能を尊重しサポートいたします。

Q 発達障害やグレーゾーンなど、配慮が必要な児童への支援体制はどうなっていますか。

A 少人数制を生かし、全ての児童に対してきめ細かな対応を行なっています。スクールカウンセラーによる相談体制も整えており、ご家庭と連携しながら合理的配慮も個別に検討します。ただし、本校は特別支援学級・支援学校ではありません。入試の段階で、多くの教員とスクールカウンセラーにより、多角的な視点から判断し、身体能力も含め、特別支援担当教員等の加配が必要なお子さまのご入学についてはご遠慮いただいております。

Q 学期の途中や高学年での編入試験の募集時期や実施内容を教えてください。

A 1~5年生の1、3学期末に、 実施しています。実施の際は、本校ホームページにて募集要項を公開いたします。編入試験では、国語・算数のペーパーテスト、児童面接、保護者面接を課しています。さらに、5年生で附属中学校「演奏・創作コース」への推薦希望者には音楽実技試験も課します。
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